ShinMakita

悪魔の追跡のShinMakitaのレビュー・感想・評価

悪魔の追跡(1975年製作の映画)
2.5

☆祝・リバイバル公開決定記念 過去購入DVDレビュー




1月のテキサス・・・バイク店オーナーのフランクとレーサーのロジャーは大親友。貧しい頃から二人三脚でレースに情熱を傾け、やっと何とか稼げるようになった二人は、新型のキャンピングカーを購入し、冬の休暇旅行に出発することとなった。向かうはコロラドのアスペン。たっぷりスキーを楽しむつもりなのだ。フランクは愛妻アリスを同伴し、ロジャーも若妻ケリーと愛犬ジンジャーを連れている。初日、4人&1匹は長時間走り続け、日が暮れると広野でキャンプをすることになった。そして夜・・・灯りを消して、ロジャーとフランクが外で酒を楽しんでいると、川の向こうのY字型をした巨木の周囲で火が焚かれているのが目に入った。その前に覆面をした男が仁王立ちし、周りを全裸の男女たちが囲んで不思議な踊りを舞っている。スケベ根性でロジャーたちは双眼鏡を取り出し、彼らを見物してみることにした。すると突然、全裸連中が一人の少女を担ぎあげ、覆面男の前に差し出したではないか。と、やおら覆面は短剣を取り出し、少女の胸に突き刺したのである。驚愕し、息を呑むロジャーとフランク。そこにアリスが声をかけたものだから、覆面男たちに覗きを知られてしまった。慌ててキャンピングカーに乗り込み発進するフランクとロジャー。全裸集団は、彼らを猛然と追ってくる。フランクたちは、クルマに飛びかかってきた全裸どもを何とか振り払い、逃げ切る事に成功した。

最寄りの保安官事務所に駆け込んだフランクたち。殺人を目撃したという話を聞いたテイラー保安官は、四人に親身に接し、謎の集団たちを必ず捕まえると請け合うのだった。夜が明け、フランクとロジャーはテイラーら保安官たちの現場検証に同行する。Y字の木の周囲には火を焚いた後と、血痕、そして犬の死骸が残されていた。テイラーは結局、ヒッピーたちが遊びで犬を殺した現場を、酔ったフランクたちが目撃し殺人と錯覚したのだろうと結論づける。いっぽうフランクたちが現場検証に行っている間、アリスとケリーは車内に残された手紙を発見していた。そこには脅迫まがいの言葉と悪魔の呪文が記されていた。彼らは、自分たちが目撃したのが悪魔崇拝者たちの儀式であると確信していた。そして、テイラーのテキトーぶりも怪しく思い始める。保安官は全裸集団とグルかも知れない・・・となると、現場で採取した血痕も犬の物と決めつけるに決まっている。そこでロジャーはこっそり血痕サンプルを手に入れ、途中の大都市アマリロの警察本部に提出しようと提案した。フランクたちはその案にのり、テイラーの説に同調したフリをしてクルマを発進させるのだった。だが、車内での4人の会話が<敵>に既に知られていた。悪魔崇拝者たちは、彼らのアマリロ行きを阻止すべく、幾重もの罠を行く手に仕掛けていくのである・・・



「悪魔の追跡」


絶望的なオチの映画として有名。70年代カーバイオレンス映画の系譜を学ぶ上で重要な作品でもありますね。

ま、スジは単純ですし、マイケル・ベイ映画に親しんだ現代人の目からすると、カークラッシュもやや物足りないのですが、主演2人の魅力だけでも十分購入価値がありますね。今回新発見だったのは、ウォーレン・オーツが愛想のいいオジさんも演じられるんだってことでしょうか。いつも髭でムサくて不潔なイメージですが、今回はほんとナイスガイ。声:羽佐間さんも、最初は違和感だったけど、役柄的には合ってました。でも、途中ショットガンを購入してからはいつものオーツ様へと変身(笑)。これがバンチ映画野郎である俺にはツボでした。
ShinMakita

ShinMakita