リラリオ

街のあかりのリラリオのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
3.8
アキ・カウリスマキ監督による敗者三部作の完結編。

フィンランド・ヘルシンキ。警備会社に夜警として勤務するコイスティネンは、恋人も友達もいねぇ孤独な男。
パッとしねぇ生活→上司や同僚にバカにされる→唯一の話相手はソーセージ屋のアイラ→自分の夢を語る→「起業して奴らをぶっ潰す!」

ある日、謎の金髪女に逆ナンされる→映画デートを約束→デート→映画そっちのけで金髪女をガン見→金髪女に夢中→アイラにデートの報告→密かにコイスティネンに想いを寄せているアイラ「もう店閉めっから…帰れ…」
その頃、金髪女は男と待ち合わせ→「どうだった?」→「うまくいったけど…目的は何?彼は負け犬よ」→「お前は考えるな」→何か企んでいる男から金を受け取る金髪女。

コイスティネンは職業訓練学校の卒業証明書を持参し、融資の相談へ。
「はぁ?これは…なんかのギャグ?」担保も保証人もなしでふざけてんのか?呆れる銀行員→「保証人は…自分で…」→「…おめぇーみてぇなクズが保証してもなんの価値もねぇーよ…検討の余地なし」融資の申請は却下される。

仕事場のショッピングセンターに金髪女現れる→「仕事見学しつつ、ウィンドウショッピングしたい~」→見つかったらクビになる<デートしてぇ!→欲に負け、スリル満点!閉店後のショッピングセンターデート→金髪女の前で宝石店のロックを解除→解除番号を盗み見る金髪女。
そう…金髪女の目的は誰もいないショッピングセンターでのラブラブウィンドウショッピングデート!でなく、宝石店のロック解除番号をゲットすることだった…デート後、金髪女は男にロック解除番号を報告する。

そして、計画は実行される。
仕事中、金髪女に呼び出される→パブへ誘導される→薬盛られる→夢の世界へ(˘꒳˘ )Zz…→鍵盗まれる→宝石店に侵入→宝石、根こそぎ盗まれる…。

甘い夢は覚め…悪夢が襲いかかる。
ハニトラに見事引っかかってしまった哀れな男の末路とは!?

まあまあな絶望パーリーだったが…
最後にちゃんと希望が残っているアキ・カウリスマキ映画。
終わり方、良かったわ~
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