ワイラー、グレゴリーの広い西部の土地争い
2011年10月11日 17時40分レビュー。
1958年、アカデミー助演男優賞バールアイヴス。製作主演グレゴリーペック。監督ウィリアムワイラー。
全国で引き続き開催中の夢のオールディーズリバイバル企画
「午前10時の映画祭」
そこにヒョイとラインナップした本作。
全く分からなかった作品、ビデオ屋にてジャケ見れば、西部劇風ちょい長い二時間強。ウィリアムワイラーとグレゴリーペックとくれば、
エバーグリーン作品ヘップバーンの「ローマの休日」コンビ。
ゴゼジュウ未見作品を鑑賞するシリーズという事で、会社アイキャッチ「ガオー」で有名なMGMDVD鑑賞となりました。
なるほどぉ。雄大なビッグカントリーを巡る一見西部劇風に見えて、かなりヒューマンなアメリカの土地、水を巡る争いをラブ、
誇り、暴力、プライド、家族、血筋も絡めた
ワイラーのアメリカ開拓者物語でありました。
これには、製作にまで関わったグレゴリーペックの存在がデカいですね、作りたかったんでしょうね。
グレゴリーペックの身の丈を知ったジェントルマン的紳士像をあえて対立項にそなえ、荒くれた物と冷静さを西部の大風景の中魅せてくれます。
そこにチャールトンヘストンが、敵役たるマッチョカーボーイに扮しています。
ワイラーとは、
こちらも絶対必見の凄まじい力馬車名画「ベンハー」でのタッグ。物語に不適に絡んできます。
そして本作でアカデミー受賞のキャロルベイカーの演技も必見。
私は、グレゴリーのイマイチ発言とラブにちょい疑問が残りながらも、
安定したワイラーのカッツに時に笑い、時にヒヤッとし、
さすが偉大なるフィルムメイカーであるワイラーの静かな非暴力からの暴力をみた気がします。西部の雄大なアメリカの土地に見た気がしました。
さて
ワイラー、グレゴリーの大きなアメリカの土地の中、領土にプライドに争いとラブの西部らへん。
大いなる西部を是非!
追記
正直、ゴゼジュウのラインナップ選者の中に
ウィリアムワイラーが好きっ
という方がいますね、間違いなく。