乙郎さん

PORNOSTAR ポルノスターの乙郎さんのレビュー・感想・評価

PORNOSTAR ポルノスター(1998年製作の映画)
3.5
ヒリヒリするような作品。ヤクザの行動様式というのは、私たちが普段抱えている矛盾に対し無視せず突き詰めていった結果(つまり「ケジメ」)であるはずなのだけれども、最終的にはどうしても同様の矛盾にとりこまれざるをえない。そこに爆弾のように投げ込まれるのが千原ジュニア演じるナイフの使い手である。彼にとって暴力は交渉の手段ではない。本能的に繰り出されるものである。そのため、次に何が起こるかわからないし、ヤクザという組織が抱える、いや、私たちが普段の生活で抱える矛盾をつまびらかにしていく。
乙郎さん

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