半兵衛

殺人遊戯の半兵衛のレビュー・感想・評価

殺人遊戯(1978年製作の映画)
3.7
前作の『最も危険な遊戯』よりもギャグに傾いているが、その分シリアスとのメリハリが効いていてギャグとドラマの割合がどこか中途半端であった前作よりも面白くなっている。

阿藤海のひたすらノーテン気な弟分をはじめ、今回松田優作演じる鳴海が副業としている借金取りの相手に扮する草野大悟や絵澤萠子、敵対する組織に所属する佐藤蛾次郎といった出てくるキャラクターも面白い人が多く、優作が得意とする笑えるアドリブが一層冴えまくる。一方でヒロインの中島ゆたかや、優作と丁々発止を繰り広げる佐藤慶などシリアスパートもしっかりしているので、いくら悪のりギャグをやっても話が脱線しないのも○。アクションも見ごたえ充分。

70年代の築地の風景が見れるのも貴重。
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