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楽聖ショパンのodamakinyanのレビュー・感想・評価

楽聖ショパン(1945年製作の映画)
3.7
ショパンの映画ということで拝見。史実と少し違うのではと思いました。サンドとは確か別れたはず。だからサンドがショパンの臨終の際に見に行かないというのは、こういう演出なんだと思いました。全体的に戦後すぐに作られたハリウッド映画ということで、当時の新時代の女性に対する偏見のようなものがあると思いました。そこが残念というか、やはり史実道理に描いてほしかったです。

しかし全編ショパンの楽曲に彩られているのは、見ていてとても楽しかったです。演奏は別撮りの方みたいでしたが、とても上手で見とれてしまいました。ショパンの俳優さんも実際のショパンの顔とはあまり似ていなかったですが、アメリカ映画らしいはきはきとした感じで、エルスナー役の方との掛け合いは面白かったです。だから最後の方でエルスナーとサンドの対立でショパンが出てこれなくなったみたいなのは悲しかったです。

ショパンの故郷ポーランドに寄せる思いについては、実際のショパンの通りだったと思います。古い映画なのでセットなど最近の映画に比べて控え目でしたが、かえってその時代の風貌を描いていたように思えて、私にはよかったです。1時間51分
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