原作漫画とアニメは冒頭の数話だけ見たことがある。しかしどうもギャグシーンが浮いているような気がして、当時は続けて見なかった。しかし桐山の義姉香子との関係など気になる部分があったので、今回実写映画を見ることにした。この映画版はまだ前編しか全部見ていないが、漫画であった桐山が幸田家にいた頃香子に迫られる場面は出てこないようだ。総じて原作よりもより現実的なエピソードに置き換えられているようである。よりおとなしいというか。しかしそれでも、原作よりも将棋の場面などは秀逸で、将棋を知らなくても対局の緊張感はよく伝わってくる。それは原作のもの以上だと思いました。三姉妹の住む家や和菓子店なども、よくロケハンされています。ただ二階堂のキャラだけが、漫画でもそうだったが、どうもこの話に浮いているような気がして、果たして必要なキャラだったのか疑問に思いました。特殊メイクで演じている俳優さんにはこんなこと言ったら何ですが、何か画面が暑苦しい感じがして、いなくても話は成立したような気がしました。
ただ原作漫画が最高だと思っている人たちには、単にNHKの連続ドラマ風になぞっただけに見えると思います。よくある漫画実写ものだというか。ただ私はこれだけロケハンとかセットデザインを入念にしているスタッフたちは、たかが漫画と思って作っていないと思うので、これはよくできた作品だと言うことができます。俳優さんたちの演技もさすがの人が多いです。
