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ピアノの森のodamakinyanのレビュー・感想・評価

ピアノの森(2007年製作の映画)
4.4
原作漫画は未読。アニメシリーズ版を冒頭数話見たことがあるが、冗長な語りに思えて続きは見なかった。本作は劇場版で短いので見ることにした。見終えた感想は、小学生時代の話がうまくまとめられていたと思う。原作では成長後ショパンコンクールに出場するようになるみたいだが、そこまでは描かれていない。修平と海の友情話に焦点が絞られていて、見ていて非常に引き込まれた。ピアノを趣味としている身なので、いろいろなエピソードが心に響いた。特に海とその教師の話がよかったと思う。

実際にはあんな森の中に何年も放置されているピアノが、音色を出せるとは思えない。しかしその自然に囲まれた静かなロケーションが、物語に彩りを添えている。海の天才的才能の話と同時に、これはひとつのピアノが見た夢物語である。

作画的には浦澤直樹先生風だった。そのため非常に見やすかった。アニメシリーズ版の絵柄よりも私にはよかったです。
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