アント・アイランドのアリであるフリックの冒険の旅を描いた作品。
アリ達の世界では巨大なバッタは天敵で、その中心にいるヴィランであるホッパー(声・ケヴィン・スペイシー)がとても憎らしく、弱肉強食の世界が描かれている。
カラフルなイモムシ・ハイムリックや、てんとう虫のフランシスなど、フリックと出会う昆虫達が頼もしい仲間となっていき、ポジティブなフリックと行動を共にしていく様子に癒された。
鳥から逃げる様子にはアイデアが満載で、偶然の出来事がたくさん起こりクスッとできるシーンがあり、そこからこの登場人物達に愛着が沸いた。
昆虫達の世界は小さな出来事が大きな事に繋がっていき、仲間との規律が厳しいなと感じたり、葉っぱや花びらを使った移動や、雫が落ちる様子、雨の爆弾まで鮮明に描かれていて、自然にある物を上手く活用しているなと本気で感心した。
ほっこりできる作品で、とても楽しめた。