梅田

第三の男の梅田のレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
3.9
微妙に傾いた構図とカット割りで、映像のテンポがすごく良く感じる。照明の巧さも印象的で、クライマックスの下水道のシークエンスは素晴らしい見せ場。吐く息の白さや大きく写る影と隅々まで繊細かつスタイリッシュだった。
売れない作家が探偵役をこなすプロットも、王道ながら古びていない。先日観たばかりの『郵便配達は二度ベルを鳴らす』といいこれといい、70年も前の映画がこんなに普通に面白いんだから困っちゃうよな。エビス!
梅田

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