Yukiko

ヨーロッパ一九五一年のYukikoのレビュー・感想・評価

ヨーロッパ一九五一年(1952年製作の映画)
3.7
2022年2月14日
『ヨーロッパ一九五一年』  1952年イタリア制作
監督、ロベルト・ロッセリーニ。
他の監督作品に『無防備都市』がある。

イタリア。ローマ。
アイリン(イングリッド・バーグマン)は夫と12歳の
息子の3人家族。
恵まれていたが、社交生活で忙しく、息子に十分
向き合っていなかった。
ある日、息子は母親にかえりみられない寂しさに
自殺をした。
アイリンはショックで・・・・
左翼系の従弟と交際をし、そこに何かを見出す。


それまでの恵まれた生活を否定し、その後に関わる
貧しい人々や、娼婦や銀行ギャングの人々を理解し、
助けようとしていく。
自分を犠牲にし、他人への無償の愛に生きるアイリン。

だからって、この世の社会ではそれは難しいからって、
出した結論が、ちょっと極端すぎませんか!?
理解しがたい内容だった。

夫が可哀そうだ。
母親も可哀そうだ。

この時代、1951年、このように考える時代だったって
ことか。

しかし、バーグマンさんは鼻が高いなぁ~(^^♪


それまでのロベルト・ロッセリーニ監督作品の
戦争をテーマとした作品やカトリシズム(キリスト教への
信仰)への傾倒が明白な作品から一転して離婚の危機、
夫婦間の人間関係の断絶といった主題に目を向けた作品を
撮るようになった。(この項、Wikipediaより抜粋)

この映画の頃、ロッセリーニ監督とバーグマンさんの
二人は夫婦だった。1950~1957年。
その娘がイザベラ・ロッセリーニさん。

ロッセリーニ監督とバーグマンさんとの関係を揶揄する詩
を書いたのがウディ・ガスリーさん、それに曲をつけて
「イングリッド・バーグマン」というタイトルで歌った
のがビリー・ブラッグさん。
amazonミュージックにあるよ♬
Yukiko

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