李

それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜の李のレビュー・感想・評価

3.8
32名の監督(錚々たる面々)による映画館がテーマのオムニバス。宝箱みたい。たった3分間だけどジャンルも違えば映画館の切り取り方もまったく違って、作品後に表示される名前でこの監督だったんだ!となる時間が楽しかった。デヴィッド・リンチ「アブサーダ」✂️、ジャン・ピエール&リュック・ダルデンヌ「暗闇」あたりが好み。不覚にもウトウトでガス・ヴァン・サントの作品をすっ飛ばしたのがとても悲しい…(最近は映画館でのウトウト時間も愛すように努めてる)そしてアキ・カウリスマキとかウォン・カーウァイは私でも分かるくらい監督色がやはり強い。名前知ってるけど作品観たことないor名前すら知らないが半分以上だったので、全然まだまだだなあと感じたりもした。映画を観ながら涙を流す女性のカットはどの作品でも美しくて、映画1mmも関係ない職業だけど自分ももし撮れるならガラガラの劇場で涙を流すシーンか接吻シーンは入れたいよなと妄想。良い時間だった。
李