それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜の作品情報・感想・評価

「それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜」に投稿された感想・評価

見終わってから初めて誰の作品なのかわかる仕組みだが、それを見ている間に当てるのが楽しい。チャン・イーモウ、すぐにわかった。みつ編みの少女が出てきたから。
広山広

広山広の感想・評価

3.0
いろんな監督のフィルモグラフィーで見かけ、気になっていた作品。
真正面から受ける監督もいれば、洒落で返す監督も。
盲目やスリなど、被っているテーマがあるのも面白い。
それぞれがそれぞれのやりたいように撮った超短編集。
デヴィッド・リンチは、ヤンシュヴァンクマイエルのようで。
北野武は、北野武らしくて。
クローネンバーグは、相変わらず人の不快感を煽って。
イニャリトゥは意外性のある切ないラブロマンスとか。

知ってる監督、知らない監督。
3分間というアピールに込められた想いを、少しでも汲み取りたいと思って、少し疲れる、楽しい作品集でした。
あー楽しかった!観たはしからどんどん忘れていってしまうのが悔しい!
カンヌ国際映画祭60周年企画で作成された34人の巨匠たちが映画館をテーマにした3分間ショートムービーを紡いでいく作品。
楽しみだったのは
ジェーン・カンピオン監督、ガス・ヴァン・サント監督、マイケル・チミノ監督、ヴィム・ヴェンダース監督作品の4作品。
蓋を開けてみると、カンピオン監督は難解、ヴァン・サント監督は雰囲気が好ましくなく、チミノ監督作品は伝えたいことがイマイチつかめず、残念ながらあまり響かなかった。
最も突き刺さったのはヴェンダース監督作品でコンゴのある村を題材とした『平和の中の戦争』はメッセージに心打たれ、また映像も美しかった。
またアジア勢のほとんどが郷愁の念が溢れ出ていてよかった。ブラジルのウォルター・サレス監督の『カンヌから5575マイル』映画館の前でカンヌについてラップバトル的に問答しあう作品もかなり良くてめちゃめちゃ笑顔で観てしまった、ア〜楽しかった。
ラース・フォン・トリアー監督作品はウィレム・デフォー出ていませんでした?人違い?
根気勝負だったけどとても楽しい映画体験でした。
さちえ

さちえの感想・評価

3.0
私の好みには合わなかった。
リンチはリンチらしさがでていた。監督の名前出る前からわかった笑。
チャンイーモウは田舎の人間に対する温かい視線がいつもよい。
世界の巨匠たちの映画館がテーマでそれぞれ3分間ずつの作品集。

監督表記が作品の終わりなので、この作品は誰の作品だろうかと考えながら見て楽しい。
それぞれの監督の色が出ていて、特にデヴィッド・リンチ、アキ・カウリスマキ、チャン・イーモウが分かりやすい。
リンチの作品は3分でも狂気的で、カウリスマキは己の好きなもの全部詰め込んだ感じ。
デヴィッド・クローネンバーグの作品は心臓に悪い。

クロード・ルルーシュの話がまとまっていて好きかな。
視線の「反射」を描いたアンゲロプロスの一人勝ち、目は見るためではなくて涙するためにあるとデリダは言ったがその通り、目はスクリーンにならないぜ。

ミンリャンとクロードルルーシュは泣くって。


北野武が一番3分という間合いをうまく出していた。
侯孝賢のノスタルジー+キッチュ
リンチはいままで大っ嫌いだったがちょっと好きになった、これくらいの長さで良いのかも。
「レディバグ」は笑った。カンピオン。
ジェレミーアイアンズはゴージャス!
カウリスマキのハット! 造船所、リュミエールとマルクス、映画は動員
ポランスキーは最高。

ビレアウグストっていいなと思ったらマンデラの名もなき看守の人だったか。

ヴェンダースをますますきらいになった
gosunny

gosunnyの感想・評価

3.8
名前だけでお腹いっぱい
それぞれ味があって、色がしっかり出てると思う。
3分がこんなに長くも
短くも感じたり
作品毎に独特の世界観が見えてとても楽しめました。
合う合わないがはっきりする
いしが

いしがの感想・評価

4.5
質と量から見てオムニバス映画で一番良いと思う。

・超面白い
チミノ☆、ローチ、ポランスキー、イーモウ

・面白い
北野武、アウグスト、アンゲロプロス、イニャリトゥ、ダルデンヌ、カイコー、リンチ、カウリスマキ、サント、クローネンバーグ、コンチャロフスキー

・普通
スレイマン、ヴェンダース、モレッティ、カンピオン、ギタイ、サレス、エゴヤン、シャオシェン、アサヤス、ミンリャン、トリアー、ルイス、ルルーシュ

・微妙
カーウァイ、キアロスタミ、オリヴェイラ、シャヒーン
“テーマは映画館。制限時間は3分間。さあ世界の巨匠達よ、お手並み拝見!”

というわけでカンヌ国際映画祭60回記念イベントとして上記の内容で日本からは北野武が、他にもヴィムヴェンダース、マイケルチミノ、アキカウリスマキ、ガスヴァンサントなどなど名だたる巨匠達がメガホンを取った。

若干映像作りの素養がある自分からするとこの3分間というのはかなり過酷で、CMより長く一般のショートフィルム(だいたい10分前後)より短いという時間尺での構成が要求される。

全33作品を観て、やはりシンドイ、雰囲気で飛ばしてるよねコレって思っちゃう作品もままあったけど、どれもちゃんと監督のカラーが損なわれてないのがすごい。

もっというと本作、というかこの企画の真髄って監督達それぞれが

映画館を舞台にいい話を作ろう!
じゃなくて
俺たちにとって映画館てこういう存在だったんです!

という表現をしているのが一番の面白みかなと感じる。
俺のMVPはチェンカイコー監督『チュウシン村』
映画館に行く、じゃなくて映画館を作る話。最高にときめいた。

因みにおそらく本DVDは絶版であり、余程のショップじゃないと置いてないと思われます。
自分は大枚はたいて購入しました。

映画ファンなら必ず買え!とは言わないが、手元に置いておく価値はとてもあるメモリアルで映画の夢が詰まった、非常に心地良いコレクターアイテムかなと思われます。