強盗団の仲間に裏切られたキャグニーは、ふとしたことがきっかけで映画の端役を得て、一躍スターダムへ駆け上がる。そこへかつての強盗仲間たちがやってきて。。
　プリコード期らしい豪快な演出が光る快作。一応キャグニーがギャングから更生する話になってはいるものの、行為レベルで一番ヤバいことしてるのはやっぱりキャグニーなのが面白い。
　自作の悪口書いた批評家に記事の切り抜きを無理矢理食べさせて便所へ放り込む、メエクラークの髪を掴んで外へ放り出し、カバンを投げつけるなど、常軌を逸したバイオレンスにクラクラした。完全に『民衆の敵』のグレープフルーツを顔に押しつけるシーンに味を占めているようだが、これファンにはたまらんでしょ。

不遜だがとにかく前向きなキャグニーは見ていて爽快！猿が暴れ回り破滅させるパーティの楽しさ。ガーリック口臭で接吻してヒロインが流す涙。映画の枠を飛び越える。ギャング団の仲間達の横暴ぶりはコメディとは呼べぬほど悪辣！30年代ハリウッドの舞台裏でスター女優とエキストラ男が偶然出逢うシーンに心躍る。終盤のカーチェイスも大迫力！ロイ・デル・ルース監督最高！

もうなんでもあり