ブロンドの殺人者の作品情報・感想・評価

「ブロンドの殺人者」に投稿された感想・評価

nh

nhの感想・評価

3.2
また嫌らしい敵役にオットークルーガー。
ドラッギーな映像ありの1944年作の映画って結構すごい。
ジャイアンよりオツム足りない大男に正面から戦うなよって。
[善良なる市民感あふれるマーロウと脳筋ゴリラと] 80点

気配もなく神出鬼没に背後を取る脳筋ゴリラに人探しを頼まれたマーロウがボロ雑巾みたいに扱われる話。脳筋ゴリラは初登場から強烈で、暇を持て余して窓から下に広がる街を見下ろしていたマーロウが、ネオンの点滅と同時に窓に反射する脳筋ゴリラの影を見るというもの。ノワール映画って感じ。あまりイメージに馴染まないディック・パウエルがマーロウを演じていることもあって、ハードボイルドというよりも巻き込まれたお人好しが頑張ってワルい雰囲気出してる感じがして最早可愛い。グレイル邸の巨大な待合室でステップを踏むという意味不明なリップサービスまである(キャラと違いすぎて草)。ヘレンとアンがしょうもないことで口論し合うのを横でかったるそうに見てるのも、顔に"早く帰りたい"って書いてあって可愛い。

ラストの善良な市民感が本作品の市民感を綺麗にまとめてくれている。あの二人ならなんだかんだいい夫婦になるだろう。『影なき男』のニック・チャールズ夫妻のように。
ワーナーのミュージカルで陽気な若熊ぶりを発揮し「暗闇でイケないことしよう、悪い娘チャン」などと歌っていたディック・パウエルが、ノワールに挑戦してどう変わっているのか、ワクワクしながら鑑賞した。

レイモンド・チャンドラー原作の脚本は、やや複雑すぎるきらいあり。
「強請のカタに宝石を盗られるのが嫌なので、その前に盗まれたことにした」なんて…、ちょっとわかりにくいではないか。
また頭の弱い大男が、元恋人の宣材写真を見て「(実際の)彼女はこんな風じゃない、もっと可愛いんだ」と叫ぶ場面において、日本語字幕が「これは別人だ」などと訳すので、さらに混乱した。

とは言え、事件に巻き込まれたように見えたプライベート・アイが、実は初めから周到に仕組まれた罠に堕ちていたのだとわかる展開には、やはりゾッとさせられる。
また制裁に麻薬を用いるという手法は、他のノワール作品でもなかなか見かけない恐ろしさ。
バッド・トリップを長尺の悪夢的な映像で表現する作品が40年代アメリカで、すでに存在していたことに驚いた。
その場面でディックは無精髭まで生やし、ワイルドな怪演を披露している。

彼は最後まで『甘い誘惑にも負けぬ、職業的矜持を持ち合わせた好漢』として描かれており、キャリアのネクストフェイズを順調に踏み出していた。
レイモンド・チャンドラー原作『さらば愛しき女よ』の映画化。
ばらばらの出来事がテンポよく収斂してしていく。
本作を最後に活動休止したらしいアン・シャーリーがキュート。
ラストのタクシーのシーンがまた良い。
lemmon

lemmonの感想・評価

3.7
畳み掛けるシーンに夢中になり、あっという間に終わった。

ディックパウエルのマーロウは初めはミスキャストに思えたが、フットワークの軽さとその辺にいそうな顔立ちが新たなフィリップマーロウ像として楽しくなっていった。本作の作風にもぴったり。よくよく考えるとボギーとかミッチャムは探偵としては目立ちすぎか😅。いかにもだし😆

中盤の印象派的な映像は個人的に楽しかった。ここでもパウエルのもつ軽さが良さに繋がり、深刻になりすぎず、コミカルさとして受け入れられた。ボギー、ミッチャムだと巧くいかなかったように思う。

もう一回観るかなあ。
より楽しめそうだ!

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通り。
裕福なグレイル氏の若き妻に納まっているブロンドのへレン・グレイルが、実は強かで悪辣な殺人者。

探偵フィリップ・マーロウが機能していない。
「ヴェルマを探せ」「宝石を買い戻すからついてきて欲しい」「翡翠を探して」と依頼は舞い込むが、マーロウは解決には何ら関与はしていない。
ヴェルマはヘレンだったし、マリオットは殺されて金だけ奪われ、翡翠は盗まれておらずヘレンが持っていた。
おまけに最後は目を負傷し倒れている間に全ては終了。(ノ;≡ω≡)ノトホホであった。
Gierck

Gierckの感想・評価

3.5
44年エドワード・ドミトリク監督。
話がややこしいの代表的な作品であるが、タバコの匂いを嗅ぐ仕草や、ドライな会話や雰囲気ながら弱者に優しいところなど、フィルムノワールのツボは押さえてある。
確実にてめえから殴られにいってるバカにしてんのか、的なディックパウエルのマーロウ像は攻めててかなりオモロいが。

人の話を全然聞かねーデカい男が、すげーデカいのに気配を消していつも真後ろにいるからたぶんこいつ既に死んでる。
ICHI

ICHIの感想・評価

2.0
ディックパウエルのマーローにはちょっと違和感。大男ムースがどこかで見たなぁと思ったら、「街の野獣」のプロレスラーとか「悪魔の往く町」の嫉妬深いサーカス芸人の役で出ていた。マイク・マズルキという役者。
面白かった〜🥺
本作でのフィリップ・マーロウは
ディック・パウエルが演じてるよ🙆‍♂️

しっかり観とかないと
ちょーっと難しいかも...🤔

ムース怖いわ。すぐ首絞めてくるし。笑
クレア・トレヴァーもこれぞ
ファム・ファタールという感じで
終盤の方は最高に良い雰囲気出てた🤤

〇〇が〇〇を撃ち殺すところとか
もうめっちゃ好きや(@ ̄ρ ̄@)笑

何といっても一時的に目が
見えなくなってしまったマーロウが
アンの存在に気付かずにペラペラと
惚気てタクシーに入り香水の匂いで
気付くところはニヤニヤした😍
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