Ryoko

息もできないのRyokoのレビュー・感想・評価

息もできない(2008年製作の映画)
4.2
韓国社会における暴力の連鎖を生々しく描いた作品。主演、監督、脚本を務めたヤン・イクチュン。今回初めて作品を見たけど、韓国映画界にはまだまだこんなに凄い人がいたのですね。
暴力で支配された者はまた暴力で人を支配しようとする。そしてまた傷つく人が増えもうやりきれない。
他の韓国映画と比べても暴力描写が痛々しく、目を背けたくなるシーンもとても多いのだが、その中でも主人公2人から感じられる生のエネルギーがすごい。暴力により傷を受けた2人が多くは語らずとも心で繋がっていくのに心を打たれる。
愛情や優しさだって連鎖する。人と人とを繋ぎ幸せを運ぶのだ。
優しさと男らしさを兼ね備えた顔力の持ち主、チョン・マンシク兄の存在にいっぱい癒された。
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