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愛と哀しみの果てのSSRのネタバレレビュー・内容・結末

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

兄と関係している打算的な気の強い女がその弟と結婚し他の男にも惹かれていく—

という設定が目を引くがカットとか編集、脚本、ドラマも正直言って特別面白いわけではなく音楽に特に印象的な部分はなかった。(たまのCGがダサくて笑った)時代劇ドラマにロードムービーのエッセンス。
個人的にはアフリカの景色が新鮮だったので面白かったくらいか。でもまあとにかくアフリカ原住民のいる風景がこの映画の見どころだろう。
時代劇をやる時美術は史実に基づいてしっかりやるとよほどの錯誤がない限り良い部分も悪い部分も見逃されがちだしこの映画はどうやって演技、撮影決行したんだ!?の方に気が向いた。

あとは戦前の混乱集会後のコールとデニスの会話「片はつく、だが元には戻らん」の台詞がよかったのと、女が女を助けて嬉しかった。
ヒロインが思慮に欠けるというか懸命ではあるんだけどわりに軽率で(浅ましい)いまいち好きになれなかった。だからこそ少しずつウワテな男性キャラにヒロインがやられまくってるのが好めない。私はコール的結婚観の持ち主なので歯痒かった。

ずっと何がしたいのかよくわからなく観進めたけどテーマは終盤でやっと考えついた。(デンマーク人女性による)イギリス、アフリカ統治の反省かな。

デュラスの愛人を思い出した。
とにかく過度な程丁寧に描く印象だった。
自分の結婚観が少しだけ明度をあげた。
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