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スーパーチューズデー 正義を売った日のRAYのレビュー・感想・評価

3.5
スーパー・チューズデーとは、4年に1度の大統領選で、民主・共和両党の候補者指名の為、州ごと実施する予備選もしくは党員集会が集中して行われる火曜日のことを言います。


直近も予備選が行われましたが、少し前にこの映画を観てレビューも書かずにいたことを思い出させてくれました。
また、世界はコロナウイルスの問題で満たされてしまっているような今ですが、今年は大統領選も控えています。


この映画の魅力のひとつは、なんと言っても豪華な俳優陣の演技ではないでしょうか。
民主党予備選の有力候補であるモリス役にはジョージ・クルーニー。
若干30歳にして辣腕を振るう若手広報官にライアン・ゴズリング。
ベテラン参謀役にフィリップ・シーモア・ホフマン。
ジョージ・クルーニーはこの作品で監督だけでなく、共同脚本も担当しています。
ベテランのジョージ・クルーニーやフィリップ・シーモア・ホフマンと渡り合うライアン・ゴズリングの様は映画の内容だけでなく、演技としても非常に魅力があると感じました。


映画の内容はフィクションではあるのですが、選挙の裏側であったり、駆け引きであったり、緊張感であったり、そう言ったものは伝わってきました。
ただ、いちばん良かったのは米国における選挙や言論のあり方と日本におけるそれとの違いを感じる事が出来たことです。
このことは選挙に関してだけでなく、様々なことに繋がっているんだと思います。


映画としてももちろん楽しめるのですが、今だからこそ観ると言うのも良いのではないかと思います。

良いことも悪いことも、せっかく色んな国の映画を観ているのだから、色んなことを知って、学んで、目にすることや聞こえてくることだけに捕われない人間になりたいものです。


観て良かった。
RAY

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