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地下水道のmajiziのレビュー・感想・評価

地下水道(1956年製作の映画)
4.0
『世代』から続けて抵抗3部作の2作目。

ワルシャワ蜂起がテーマ。
ドイツ軍へ抵抗するもソ連からの援軍はなく、包囲されたポーランド兵たちは地下水道へと逃げ道を探る。

ずっと苦しい展開。
地下水道に移る後半からは息苦しさ、ガスの恐ろしさ、湿度と汚染にじっとりと迫る死。

だんだんと壊れゆく精神。
オカリナを吹いたり、ダンテの神曲を朗唱したり本当に人生ってなんなんですか状態。

ワルシャワ蜂起での犠牲者が20万人。
地上も地獄、地下に潜っても地獄を描いた作品。

絶望の中、一際デイジーが美しい。
逞しい精神力と優しい愛。
目を開けちゃダメよ、眩しいから…
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