ひさかた

ディパーテッドのひさかたのレビュー・感想・評価

ディパーテッド(2006年製作の映画)
4.5
俺らを騙すネズミは誰だ。
組織の権威を守るために、ドブ臭いネズミを何としてでも探し出せ。

面白かった!
何よりも、主役3人の演技がピカイチ。
ジャック・ニコルソンの「紛うことなき悪」を観るだけでも、この映画の価値はある!あんなに屈託のない笑顔なのに、「こいつは絶対に悪だ」と思わせる雰囲気がある。これを演技で出せるのがもうすごい。
レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンの演技も必見。お互いがネズミだからこそ、いつバレるかわからないという緊張感の中、自身を守るために心を削りながら必死に自分以外を騙し抜く姿が
鬼気迫る。

テンポよく物語が進んでいくから、長尺なのにかなり観やすい。
互いにスパイとして侵入しているからこそ終始続く緊張感が、我々にも伝わってくる。

特にラストが大好き!!!
こういう映画はこういう終わり方をしないとね、をちゃんと魅せてくれるスコセッシ監督。
良いものを観た!
ひさかた

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