まず、ブラッド・ピットがカッコ良すぎる。
常々最強の顔面はブラッド・ピットかデイビット・ベッカムのどちらかと思っているのだけれど、この頃の彼は特に最強。
作品のキャラクター性と相まって最大限にその魅力を発揮しているし、髪型もナイス。
そして、劇中で最もセンスが良かったセリフは『ライフスタイルの奴隷』という二人がバーで話している時に出てきたワード。
まさにその通りで時代が進む毎にこの言葉は適合していくからこそ、より浸透する。
この作品って内容は滅茶苦茶だし、やってる事も犯罪ばかりで何の整合性もない。でも、だからこそ評価されてるんだなぁと。
スマホとパソコンばかりいじって生物の本能的な部分を抑圧して生きている現代人こそ、何も考えず本能のままに生きた方が幸せだし楽なんじゃないの?という時代の進み方に対するアンチテーゼにすら見えてきた。
加えて、最初のコピーの件でヒントをしっかり出している部分は実にあの頃のアメリカ作品っぽくて味わい深い。
結末含め一切まともな所は無いけれどたまにはそんな作品も良いよね?と思わせてくれる傑作。
緻密に練られ、骨格の整った作品ばかりになってるからこそ、逆に『ファイトクラブ』なのかもしれない。
でも、絶対に真似したくないしやりたくないね(笑)