うるぐす

悪人のうるぐすのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
4.1
【君にとっては悪人だろうけど、他の人にとっては善人かもしれない。】

昨日まで友達だったやつが今日に悪人になることだってある。
立場変われば善悪変わる。

それくらい、善悪なんてあやふやなもの。
人が善悪を判断する際のその危うさ、のようなものがすごく画面に現れていた。

観てる人は、妻夫木よりも岡田将生にイラっとするし、岡田将生の方が悪いやつだと思うだろう。きっと。もちろん、法的な善悪で言えば妻夫木でしょうけど、善悪ってやっぱりあやふやで法みたいなルールがあったところで決めきれない。
なんなら、妻夫木をいい奴に思う。これって観てる俺らだって加担してるんだよね。知らず知らず。

これ、実はデスノートにすごく似てる。
もちろん、藤原竜也のほうの。
善悪の揺らぎを突きつける映画。

「怒り」なんで観に行かなかったんだろう…
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