(はちゃめちゃ大学生のときに書いていたブログからコピペ供養シリーズ…といいながらもう10年以上前だということに気付き泣いている)
「氷のように枯れた瞳で/ぼくは大きくなってゆく/誰も寄せ付けられない/異臭を放った宝石」
というタテタカコ「宝石」の挿入歌がぴったりの、育児放棄をされた4人の兄弟を描いた作品。
ずっと母のいない家を支えてきた長男の心が外の世界、特に「友人」に向くことがあって、それでいろいろと感情が揺らいだりしてしまうんだけど、でも、それってこの年の子にしたらごく当たり前の当然のことだから、それすら抑えなければいけない状況が見ていてすごく切なかった。
柳楽優弥のまなざしが忘れられなくなる。
私は公園で4人が遊具で遊んでいるシーンが、涙が出るくらい好き。
彼らはあのまま大人になるのだろうか。
絶対生きていけないよ、どうすんの、って言いたくなる。
でも、誰も言わない。