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エレファントのnihoのレビュー・感想・評価

エレファント(2003年製作の映画)
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(はちゃめちゃ大学生のときに書いてたブログからコピペ供養シリーズ)

コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフにした映画。

アメリカの高校生の日常を見てみたいという軽い気持ちで借りたDVD。遅刻、部活、ダイエット、ガールズトーク、写真部、図書館、いじめる、いじめられる、どこにでもある。
ただ淡々と日常を映しているだけなのに、わたしに彼らの日常が儚く見えるのは、「エリーゼのために」がこんなに不安に聞こえるのは、このあとに起こることが頭の片隅にあるからか。

この映画の中には、事件に対する誰かしらの意見も、犯人の具体的な動機も、何のドラマも入っていない。
だからこそ、いかに事件というものが日常の中で突然起こりえるものなのか、そしてそれらは報道を通されるとなぜ嫌でも意味(動機)がついてくるのか、そんなことを見終わったあとに思う。

そこまで映す?ってくらいひっぱるカメラワークをもどかしく思った瞬間、私が事件にドラマ性を求めていたんだと気付いた。
静かな映画。
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