そもそも兄弟って設定に無理がありすぎる。
海外の本家はカップルや家族って設定があり、ちゃんと同意の上で隠しカメラをしかけるってフェアさがあるから、集中してストーリーに入れた。
だが、本作は序盤に弟が姉に車椅子が動いたって話を聞き、興味本意から無断で姉の部屋に隠しカメラをしかけるっていう横暴さがあり、フェアさが欠落している。
更にそれに関連する兄弟の口論の繰り返しは正直うんざり(カメラ撮らせて→嫌だのやりとり)
弟はシスコンかよ。気持ち悪い。
あとね。これはモキュメンタリーとして全く魅力がない。
本家のパラノーマルアクティビティは、段階を踏んで霊の行動が徐々にエスカレートしていく【ジャパニーズホラー的】な怖さがあったが、本作にはそれもない。
足跡が聴こえた位の段階なのに、いきなりジョッキが割れたりとか、ただ怖がらせたいだけのつまらない演出には、正直萎える。
中盤、弟の部屋と姉の部屋にカメラを設置して、左右に画面を2つ分割する形になるが、これが見にくい上に大して機能していない。これ意味ある?
本家ではなかったお祓いシーンも、なんか説得力に欠ける。モキュメンタリーでお祓いとか、放送禁止の呪われた大家族を思い出すが、あっちの方が迫力あった
そして、無理矢理パラノーマルアクティビティ1の話を申し訳程度にぶちこんではいるが、あれ?話の辻褄が合わない。
ああこの作品は、パラレルワールドなんですねわかります。
ラストも、予想内の終わりかた。
怖さよりロボみたいな動きに笑いが出た。マイケル・ジャクソンのスリラーかよ。
生きるか死ぬかの瀬戸際でも、カメラは離さない弟。
そして、落ちが酷すぎる。
ここまでモキュメンタリーで魅力のない作品も珍しい。
見所はお姉ちゃん役の女優さんが可愛い。それだけ。
って・・え。
脚本・監督が放送禁止の長江さんだと。。これが一番驚いた。