より原作寄りの設定に近付いたアメスパシリーズ。ウェブシューターも自作製のものになり、更に進化して自然になったアクションとCG、特に今作は一人称視点が要所要所に挟まれるのが見事。
ストーリーも序盤はどうしてもお馴染みの能力の覚醒から通過儀礼のベンおじさんの死をなぞる以上、その辺りは退屈気味に感じてしまう部分もあるけど、中盤の橋でクレーン操縦士の市民の息子を救出するくだりが終盤にまでしっかり繋がっていき、正体バレ含めたトピックに綺麗に収束していく構成は見事。
ヒロインのグウェンもとても美人で精神的に強く魅力的なキャラクターに仕上がってるのが今作、そして次回作の見所。
ベンおじさんを殺した犯人探しの最中で落下した先が「闘技場」なくだりなど、ライミ版から継続して観てるファンにとっては少しニヤリとするサービスも。
この物語が更にスケールアップするアメスパ2、そしてその落とし所からの昇華になっていくNWH。その始まりとして楽しめる作品です。
