のりまき

ヒューゴの不思議な発明ののりまきのレビュー・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
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批評家筋の讚辞を集めたものの、興行的に振るわなかったとか。宜なるかな。技術力は凄まじく、映像効果、音響、美術などでオスカーを総ナメにしておきながら、監督、脚本、作品などの主要部門を逃していることからもわかる。折角の技術を従えるだけの作品の魅力がない。少年の冒険のパートとメリアスの映画人生が乖離していて、前者が楽しい人は後者が、後者が興味深い人は前者がつまらないというこの矛盾。色々盛り合わせたがために美味しくないご馳走。
サー・ベン・キングスレーは映像を愛して人生を捧げ、夢敗れた男を、深く演じていて、もう本当に素敵。
そしてチョイ役ながら鮮烈な印象を残すクリストファー・リー。これまた深い。
それに比べて子供用の演じ方をしているエイサ君とクロエちゃん。
人形のデザインは怖い。演出はコテコテなのでチグハグ感が凄かった。
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