きんゐかうし卿

ハッピーフライトのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

ハッピーフライト(2008年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

 
 
 
 
自宅(CS放送)にて鑑賞。一般的に余り知られていないし、描かれる事の少ない航空業界の裏側満載のコメディをANAの全面協力により実現。コメディと云う括りで云うなら、盛り沢山に詰め込んだ幕の内弁当的で、ともすればやや散漫で大味な三谷幸喜作に対し、本作の矢口史靖は焼肉弁当・唐揚げ弁当と云ったテーマを絞った一品豪華主義的弁当の印象で、本作でもその持ち味が充分に活かされている。トラブル対処やプロットの細部描写を否定して“航空通”ぶるのも結構だが、単純に娯楽作として愉しめた。65/100点。

・“清水利郎”役の菅原大吉、珍しくヒールなクレーマー役で印象に残る。他にも運航部門指導教官“原田典嘉”の時任三郎やチーフパーサー“山崎麗子”の寺島しのぶ、ライン整備士“小泉賢吾”の田中哲司、管制官“水野頼子”の江口のりこ等、嫌われ役や仏頂面で無愛想なキャラクターの造形とソレに応える無理の無い演技が佳かった。

・鑑賞日:2013年5月15日
★☆ 某サイトより転載 ☆★