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花嫁凱旋のnagashingのレビュー・感想・評価

花嫁凱旋(1936年製作の映画)
4.5
前半におけるいっさいがっさいがあざやかにひっくり返っていく後半の展開が痛快。主役の男女の家庭環境の相似や、アスピリンをめぐる出版社の社長の応対など、前半のさまざまな描写が後半への言わば前フリになっており、アイリーン・ダンの大暴走な大立ちまわりとともに、周到な仕掛けが予想の斜め上をいくかたちで活きてくる。ダンのセンセーションを強調させるための赤ん坊の再利用も見事。犬を抱くメルヴィン・ダグラスとの対比もほほえましい。これまでに鑑賞したスクリューボール・コメディのなかでいちばん好きな作品。
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