【至高のSFアクション映画】
間違いなく、SF映画の歴史に残る傑作。
これを観ずしてSF好きは名乗れないくらいの作品だと思います。
前作の怖さと緊張感を残しつつ、「エイリアン」をここまでエンタメ性に優れた作品へと昇華させたジェームズ・キャメロン監督に、脱帽です……。
全てを失ったリプリーが、エイリアンとの対決によって過去のトラウマを克服し、その途中で自分と同じ孤独な少女と出会い、生きる意味を見つけていく、という物語の本筋が巧いです。
少女を守りながら戦うのが、最高にカッコいい。
最後の戦いは本当に痺れます!
男が泣いて逃げるような化物に、毅然と立ち向かう女性。
世間のシガニー・ウィーバーのイメージを決定づけた作品とも言えますね。
また、エイリアンをはじめとした世界観の底上げも見事。
青を基調とした世界も美しく、SF映画において重要な要素であるガジェットや武器のデザインも本当に秀逸です。
これをCGもほとんどない時代に作れるだけの資金力……。
今のハリウッドには無いな。
キャメロン映画に共通して出てくる要素もいくつかあって面白かったです。
ムキムキの女兵士もよく出てくるけど、多分ああいう女性がタイプなんでしょうね。
キャラ良し、ストーリーよし、映像よし、音楽良し。
良くないところがほとんど見当たらない作品です。
強いて言えば、SFホラーからSFアクションへと変わったことで、前作であれほど苦戦したエイリアンが、今作では虫けらのように殺されていくので、その辺はちょっと気になりました。
前作が怖すぎて観れなかった人も、この2なら大丈夫かもしれないので、ぜひ一度観てみてください。
ただ、キモさでいうと前作と同等、あるいはそれ以上かも……。