【ロケーションはいいけど...】
撮影手法とか、ロケーションは印象に残ってるんですけど、それ以外はあまり心に刺さらなかったです…
仮面ライダー自体は結構好きですし、初代については「死神博士がイカデビル、ブラック将軍がヒルカメレオン」くらいの知識はあるので、結構楽しめそうだなと思っていたのですが、観てみると意外と微妙だったので、自分でもちょっと驚きました。
昔の作品を連想させる（というかそのまま）シーンは数多く登場するので、そういった部分でちょっと感動するというのは確かに少なからずあるんですけど、
でも、やっぱり全体的に安っぽいんですよね…
ある程度現代風にアレンジされているとは言え、セリフや映像がイマイチすぎて、映画に入り込めないというか…つまらないと感じてしまう場面が所々…いや、結構ありました。
ストーリーやアクションシーンも、昭和ライダーや、石ノ森章太郎の原作をオマージュしているのはなんとなく分かるのですが、庵野監督のこだわりが強すぎるのか、自分にはその「良さ」があまりわからなかったです…
ただ、サイクロン号や仮面ライダーをはじめとした怪人の造形に関しては好きだったし、50年くらい前の「仮面ライダー」がいかに優れた作品だったのかというのは、再確認できました。
あと、最初にも言いましたが、ロケーションが本当に綺麗ですね。
山の間を切り裂く陸橋とか、海岸線とか、何処をとっても画になるというか。
「シン・ゴジラ」のような大衆に受ける作品では無く、かなりニッチでカルト的な作品なのは確かですね。
恐らく、本当に初代仮面ライダーへの造詣が深い人や、バイクに乗っているが観ると、全く違った感想を抱くのではないかと思います。
