ひええ

ヒューマンネイチュアのひええのネタバレレビュー・内容・結末

ヒューマンネイチュア(2001年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

カウフマンによる奇想天外な悪趣味コメディ。
類人猿として育てられた男がねずみにテーブルマナーを教える博士に捕まり文明化される、という設定からしてもうブラックで最高である。
今作において文明と野性の境界にあるのはセックスだ。
毛深いライラは性欲のために野性から文明へ。
猿として暮らしていたパフも同じく「ヤるためにゲームに乗る(文明化される)」ことに決める。
一方、テーブルマナーに拘るネイサンは、セックスのために貞操(文明的)を捨て、フランス女のガブリエルと浮気をする。
ビッチのガブリエルはというと、セックスのための演出(文明的)を惜しまない。
「ヒューマンネイチュア」はこの4人をめぐったラブコメ作品とも言えるのだけれど、野性と理性(文明)を行ったり来たりの痴話喧嘩はとても一筋縄ではいかない。いくらでも解釈を掘り下げられる余地のある映画だ。

最後にパフは熱烈なスピーチで人々を感動させた後、マスコミに囲まれながら服を脱ぎ、もといた自然へ還ってゆく...かと思いきや、数分後には一台の車が彼の前に停まり、中にはフランス女が...というラストが最高だった。
結局はピュアな獣も文明という甘い蜜を一度知るともう抜け出せないのだ。
「類人猿は殺しをしない!」と熱弁をふるうパフ、しかしちょっと前にはネイサンを銃殺していることを思うと可笑しいと同時に人類として哀しい気持ちになる。

いずれにせよフランス女がテンプレっぽくて超可愛かった。