GreenT

X-MEN:ファースト・ジェネレーションのGreenTのレビュー・感想・評価

1.0
見事に興味が湧かないお話しでした。

エリックというユダヤ人の少年が強制収容所で両親と引き離され、人間兵器開発をたくらむクレイジーな科学者(注:私の解釈です)シュミット博士(ケヴィン・ベーコン)に地獄の訓練をされた(らしい)。エリックがどうやって博士のところから逃げ出したのかわかんなかったけど、成人したエリック(マイケル・ファスベンダー)は、自分と両親をこんな目に遭わせた元ナチスの人間に復讐するために世界中を駆け巡っている。

一方、ニューヨークの裕福な家の息子、チャールズ・エグゼビアは、青い肌と変身能力を持つ少女レイヴン・ダークホルムと遭遇し、彼女を家族として迎え入れる。

どうも、チャールズは自分の特殊な能力のため仲間を見つけられなかったらしく、レイヴンと共感するようなのだが、どうやって養子にしたんだ?チャールズの親が出てこないからわからない。

いずれにしろ、シュミット博士は世界征服を企み、なんでそれが東西冷戦と結びついているのか忘れちゃった。ああ、CIA のエージェントでローズ・バーンが出ていたっけ・・・とにかく、「今更東西冷戦かよ」とか思って全く興味が湧かない。

要するに、エリック、チャールズ、レイヴンなどの超能力者はミュータントで、普通の人間として生活できない的な孤独感があり、そこへシュミット博士みたいなクレイジーな科学者が世界征服を計画しているので、普段隠れて生活しているミュータントを探し出し、チームを作って世界を救おう!って話らしい。

で、ミュータントの方も、今までは普通の人と違うとコンプレックスだったのが、エリック/チャールズにリクルートされて自分の能力を生かす機会を与えられ、使命を見つけるという。

英語のサブタイトルが “First Class” なのでわかんなかったけど、邦題では「ファースト・ジェネレーション」ってなってて、「ああ~、だからこんなガキばっか出ているのか」って思った。リクルートされてきたミュータントたちが、ニコラス・ホルト、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、で、ジェニファー・ローレンスと、この頃(もう10年前)二十歳そこそこくらい?の子供ばっか集まってた。

特にジェニファー・ローレンスは痛々しかったなあ。『ウィンターズ・ボーン』で出てきたときはすごい注目していたけど、出演作観れば観るほど「なんだかな~」ってなっちゃう女優さん。あっけらかんとして地に足の着いた「フツーっぽい」ところがウケてた人だったけど、単なる子供で全然つまらない。

なんかこの映画ではお色気担当にされているけど、全然色気なんかないしな。

あと、レイヴンは真っ青で魚のウロコみたいな肌に黄色い目で、すっごい外見にコンプレックスを持っていて、しかも変身できちゃうから「金髪巻き髪の白人の若い女」に変身しているんだけど、「そのままの君が美しいんだ」ってお話しになっている・・・。しかしレイヴンの特殊メイクの "ugly" なこと!いやそのままはダメでしょ、やっぱ。

あと、ニクラス・ホルトも『シングルマン』でレディース・コミックスに出てくる美少年に描かれていたのに、こっちでは「ビースト」ですよ!まあ、メガネかけた草食系が「ビースト」になるって話なんだろうけど、この特殊メイクがまた・・・。

超能力も、チャールズは人の心が読める?レイヴンは変装できる?ってそれそんな役に立つのかなあみたいな能力ばっかり。

そんでエリックは、潜水艦も持ち上げるほどの馬鹿力?「磁力で金属等を操るミュータント」ってウィキには書いてあったけど、キャビネット凹んだりするの磁力なの?まあなんでもいいんだけど、この人が力を発揮できるのが、「怒り」に燃えたときだけで、チャールスが「怒りに頼ってはいけない」って、なんだっけ、「怒りと落ち着きの間にある感情で自分の力をコントロールしなくてはいけない」とか良く分かんないウンチクを垂れる。

白人特権階級でのうのうと育ったチャールズみたいなヤツに上から目線で言われたくないよなあとか思いつつ観てた。

んでまあ、エリックは最後悪役になって行くんだけど、これって「オリジナル・トリロジー」「ウルヴリン・トリロジー」に続くプリクエルの一番最初らしいです。ああ~、だから東西冷戦時代だし、ミュータントがガキばっかなのか。

エリックとチャールズがミュータントをリクルートしに行く過程で、ウルヴリンのヒュー・ジャックマンも一瞬出て来たけど、酒場で飲んでて、「ふぁ~っくお~ふ!!」って言ってるだけだった(笑)。
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