イランの農村部で生きる子どもの様子を描いた映画。間違えて持ってきた宿題を友達に届けるというシンプルなストーリーなんだけど、だいぶ感情が揺さぶられた。
主人公の子が健気でひたむきで応援したくなるのに対して、大人達がまあひどかった。人の気持ちを考えてないような人ばっかりだった。ヨボヨボのおじいさんが「なにか理由をつけて4日に1回は殴る」とジャイアンみたいなことを言い出したときはなんかのギャグかとさえ思った。厳しいイラン政治のメタファーという説も見たけど、見てていい気持ちにはならなかったね。
85分という短い映画ながらも、主人公の健気さと理不尽な大人達の圧力とで感情が揺さぶられる映画だった。まあ、評価高い割に俺としては微妙な感じかも。イランの子どもを主人公とした話なら「運動靴と赤い金魚」のがこれの100倍くらい面白かったな。まあ「運動靴と赤い金魚」は今まで見てきた映画の中でトップを争うほど好きな映画なので比べるのもアレですが。
