やす

友だちのうちはどこ?のやすのレビュー・感想・評価

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)
4.1
初めて映画館でイラン映画を見たのは、『運動靴と赤い金魚』だったけど、その時の感動が忘れられず、当時イラン映画は要チェックで何本か見てきた。

この映画も私の好きなイラン映画の中の1本。

個人的に子どもを主役にして撮ったイラン映画は絶品だと思っていて、淡々と子どもの表情や言動をカメラで追ってるだけなのに、目が離せない。
純粋で一生懸命な子どもが、けなげすぎる。

当時はあまり思わなかった気がするけど、今見直すと子どもの純真さに反して、大人が理不尽すぎる。
全く子どもの話を聞かない大人。

ちゃんと親身になってくれたのは一人だけ。
その前に子どもが架け橋になってくれた。

当時見た時は生きるのに必死なんだろうと思ったけど、
日本が多様性とか子どもの個性を一番に考える時代になってきて、学校教育も幼児乳児保育園も変化してきた今、この映画を見ると、驚きを感じる。

それこそ、日本もそんな時代があったし自分の子どもの時代も学校はかなり厳しかったから、時代を感じたり。

だからこそなのかも知れないけど、子どもの純真さに胸をうたれてしまう。

イラン映画で、同じようにけなげさを描いた映画、
『柳と風』も子どもの一生懸命さに釘付けになって大好きだったので、また見たいです。
やす

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