ニクガタナ

クール・ランニングのニクガタナのレビュー・感想・評価

クール・ランニング(1993年製作の映画)
3.6
ジャマイカのボブスレーチームが88年カルガリー冬季五輪に初出場した実話を元に創作しまくったハートフルスポーツコメディ。公開当時劇場で。実際の映像使用してるからガチな実話ものかと思ったらほぼフィクションでちょっとズルい。現チームメイトの転倒の巻き添えを食って夏季オリンピックに出れなかった陸上短距離選手の再起と、かつて五輪に出場するも不正発覚し金メダル剥奪されチームメイトに恨まれてる元ボブスレー選手のコーチとしての再起という因縁を上手に絡ませた脚本がお手本みたいに良く出来てる。貧乏チームなのもカナダ渡航や競技用ソリの購入などに関わるドラマ的要所と最後に効いてくる。勝気に短気に内気にお調子者とチームメイトのキャラが明確なのも良い。コーチ役で好演してたジョン・キャンディが94年に亡くなっていたとは知らず。合掌。雪景色にミスマッチするジャマイカンのわかりやすく愉快な異世界遭遇模様も嫌味なく楽しめる。他国に馬鹿にされ、次第にチームの結束高まり調子を上げた最終レース。スタート好調まさかの表彰台?と盛り上げる。ディズニー実写作品御用達ジョン・タートルトーブ監督の手堅い演出でグッとくる終い。
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