こぅ

ミリィ/少年は空を飛んだのこぅのレビュー・感想・評価

ミリィ/少年は空を飛んだ(1985年製作の映画)
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久々2回目(DVDでは初)鑑賞。

ニック・キャッスル脚本/監督による、
【ファンタジー・ドラマ】の佳作。


ミリィ(ルーシー・ディーキンズ)は14歳。
最愛の父を事故で亡くし、田舎町の小さな家に引っ越してきた。
エリック(ジェイ・アンダーウッド)は14歳。
両親を飛行機事故で亡くし、その心を閉ざしてしまった。
学校からも社会からものけ者にされるエリックの友達になって欲しいと頼まれたミリィは、彼の心を開こうとするが…。


・脚本/見どころ
戦争ごっこ、いじめっ子、ペット(【ヒドゥン】のお利口ワンコ)、
OP/冒頭の展開から’80年代青春映画のムードの良さ満載!
ジャンル提示は遅めだが、しっかりとエリック少年の不思議=本作はファンタジーが提示される。
ミリィが先にエリックに興味を持ち、エリックもミリィに心から惹かれて行く、、という過程が微笑ましく描かれている。
ミリィのモノローグが途中から入るが、それなら最初から入れても良かったであろう⤵︎
コミカルな場面があったり、ミリィの家族が分裂した時にエリックが自閉症ながら気持ちをまたひとつに纏めるエピソードも良い。
ママ役は、ショートカットのボニー・べデリア(37)。
クライマックスは、
特撮技術も当時として悪くない、信じられないタイトル通りを公の前にに知らしめる/証明するスカッとするシークエンス。
だが、それがエリックにとって何を意味するか、、


・オマージュ
中盤過ぎのミリィとエリックのロマンティックなシークエンスは、劇中にも流れたヒッチ作品の堂々オマージュだ。 


・エンディング
ミリィ自体が、
エリックに 元気付けられた のは明確、或いは理解出来るが、ミリィの弟、ルイスのチビ兵士がいじめっ子に立ち向かう勇気/成長や、ママの立ち上がり/希望に繋がった、そうだろうけれど実際の説得力にはイマイチ欠けている⤵︎印象。
また、
本作を少年版だとすると、青年版として引き合いに出しても良いだろう、類似点の多い、ヴィクター監督の【パウダー】然り、住む世界が違った的に消えて行く、 厳密には謎残す ファンタジーで片付ける エンディングだ。


・ルーシー・ディーキンズ(14)
デヴュー作で、いきなり主役を好演した美少女で、将来有望⤴︎が意外にもキャリアが短かったのは残念⤵︎
こぅ

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