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恍惚の悪魔 アカサヴァのこぅのレビュー・感想・評価

恍惚の悪魔 アカサヴァ(1971年製作の映画)
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【ヴァンピロス・レスボス】、【シー・キルド・イン・エクスタシー】に続くジェス・フランコ監督×ソリダッド・ミランダ コンビによる、
カルト・シリーズ3部作の完結編で、官能スパイ・アクションとSFスリラーの合体した劇場未公開の【ユーロトラッシュ】。


人をゾンビに、金属を金に変える力を持つ伝説の鉱物を巡り、女スパイやゾンビを操る悪の科学者達が血にまみれた戦いを繰り広げる…。


★脚本
本作から4年前のJ・ロージー監督のヘンテコ スパイ映画、【唇からナイフ】を想起するムード。
ヘンテコ劇伴〜導入のテンポは良い。
いきなり洞窟での隕石発掘から盗まれる事件が起き、ジャンルは提示されるものの、脚本もだが、演出も平坦なせいで主役たる女スパイのスレンダー美女、ジェーン・モーガン(ソリダッド・ミランダ)の主張が薄い!
おっ!折角の早々シャワーシークエンスで少しだけ貧乳が拝めた。
無論、
ミランダは、とても魅力的⤴︎なのだが、何故かモニカ・ヴィッティみたいに然程持ち上げ⤴︎て、或いは特別扱いしていない。
そして、何よりも話が 停滞 しちゃうのは監督流石だ〜!
そんなユルさは'70年代らしいが。

教授の親友?髭デブ、ティノが実は⁈、、も
失踪したフォレスター教授の甥が何者かに、、も実に演出が平坦/淡々と進む。
ストリッパーで裸体を拝めた。
ここは、ソリダッドを若干フューチャーしたと言える。

ジェーンの相棒は、英国領事のランバートで、、
ショボいツイストはあるもののやはり足踏み状態。
が、終盤、
慌てて急展開、黒幕判明〜クライマックス〜土壇場で新キャラまで投入で、ゴタゴタして 抑揚も無く 雑にエンド。
シンプル/スマート締めで充分なのに複数人ライターの内1人が乱した可能性が高い。
あらすじによる、血塗れ〜なんて無い。
締めの台詞は、下ネタ〜
せめて、
主役のソリダッドで締めるべき。


★総評
隕石の謎や1人ゾンビ化⁈も中途半端でも特に追求する気も起きない、素人の書いたような酷い脚本で、
肝心の ミランダ鑑賞 としても魅力薄い作品だ。
逆にカルトたる 不出来 を確認したい/楽しみたいならなら鑑賞を勧めようか。
同種のヘンテコスパイ珍作でも【唇からナイフ】と比べちゃあかん代物。
ジェス監督、息切れ⁈本作やる気あった⁈⁈



ビンタレベル★★★★☆
こぅ

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