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ヴィクセンのキーのレビュー・感想・評価

ヴィクセン(1968年製作の映画)
2.7
ラス・メイヤー監督の1968年公開作品。

物語としてはほとんど内容が無く、カナダの山岳地帯で、セスナ・パイロットの夫とペンションを営む性に奔放な人妻ヴィクセンが、夫婦で川釣りをしにペンションに泊まりに来た夫を誘惑、更には妻も誘惑、そして更にペンションを手伝う実の弟も誘惑、というソフト・ポルノ。主演のエリカ・ギャビンさんの肉感的なボディを見て楽しめます。
しかし、正味70分の映画が、50分を過ぎ、セスナの客として共産主義者が登場してから様子は一変。
弟の友人でベトナム戦争を避けてカナダに亡命してきた黒人青年と共産主義者の男の論理を、ヴィクセンがぶった斬るという、セスナ内での会話劇が約20分。
能書きはいらない、セックスしろ、というメイヤー監督のメッセージなのかもしれません。
しかし、これがヒットしてラス・メイヤー監督の出世作となった、というのが信じられない退屈な映画でしたね。
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