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レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳のキーのレビュー・感想・評価

2.0
2010年のドニー・イェン主演アクション映画。監督はアンドリュー・ラウ。
1972年のブルース・リー主演映画『ドラゴン怒りの鉄拳』のリメイクである1995年にドニー・イェン主演の全30話のテレビドラマ『精武門』の数年後を描いた作品。

『精武門』の主役であるチェン・ジェンが実は生きていて、再び上海で日本軍相手にレジスタンス活動に身を投じる、という物語。
冷酷な暗殺者となり、日本軍兵士を一人一人血祭りに上げるチェン・ジェンには、耐えて耐えて最後に怒りを爆発させる『ドラゴン怒りの鉄拳』のチェンの面影は全くありません。
基本的に闇討ちなので、防御からの攻撃、というアクションではなく、攻撃攻撃また攻撃、というアクションになっていたのは、個人的に全く興奮しませんでした。

また、ストーリーも、チェンとスー・チー演じるキャバレーホステスとのラブロマンスに主軸を置いていたのも、全くもって白けます。
アンソニー・ウォン演じるキャバレーオーナーとの男の友情を描いていたら、あるいはレジスタンス活動同志達との友情に物語の主軸を置いていたら、少しは熱い物語になったのに、と、非常に残念です。

あと、せっかくの特別出演倉田保昭も、ほんのちょっとの顔見せ程度だけなのも、非常に不満。
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