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ブラック・ジャックのキーのレビュー・感想・評価

ブラック・ジャック(1996年製作の映画)
3.3
1993年からOVAで不定期に発売されていた、アニメ版『ブラック・ジャック』の劇場版。1996年作品。
監督はOVAシリーズと同じく出崎統監督で、その他のスタッフ/キャストもOVA版と一緒。

OVA版のカルテ6とカルテ7(第6話と第7話)の発売の間に劇場公開された一本になりますが、ヒロインとブラックジャックとのちょっとしたロマンスがあるところが、初期のカルテ1~3の雰囲気に似ています。

作画レベルは高いですが、元々、OVA版が作画レベルが高いので、劇場版だから特別に作画レベルが高いということはなく、劇場版だからド派手な内容ということもなく、通常運転のOVA版と、さほどの違いはありません。
ヒロインの声優さんに、女優の涼風真世さんが起用されているのが特別感があるくらいです。

ストーリーは、原作に無いオリジナルストーリーで、ウイルスと製薬会社、という2022年の今観ても、全く古さを感じないストーリーです。

この劇場版だけで、出崎監督の『ブラック・ジャック』の魅力がわかる、ということはなく、OVA版とまとめて観るほうがいいかもしれません。
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