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ヴァレリアン 千の惑星の救世主のキーのレビュー・感想・評価

3.5
リュック・ベッソン監督が製作、脚本も兼ねる、2017年作品。かなりVFXを使ったSF大作で、原作はフランスの1967年から2010年まで続いた漫画シリーズ Valérian and Laureline で、1975年のエピソード L'Ambassadeur des Ombres (影の大使)を元に、1971年のエピソード L'Empire des Mille Planètes (千の惑星の帝国)を組み合わせオリジナル解釈を加えたストーリー。

かなり派手な映像に、目も心も奪われますが、ストーリーは割りとシンプル。28世紀の宇宙ステーションの諜報員の男女コンビがミッションの指令遂行をストーリーの縦糸に、自然と共存する民族を野蛮人と見下し、彼らを戦争の犠牲者にする文明社会を批判したような内容になっています。
まあ、いい話ではありますけど、自然と共存する素晴らしさを表現するのが、人工的にCGで作られた映像だと、説得力に欠けますね。
メタ空間の素晴らしさを訴える内容なら、映像と物語が違和感無いと思うんですけど。
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