eop421

キャッチ22のeop421のレビュー・感想・評価

キャッチ22(1970年製作の映画)
4.5
マイク・ニコルズの作品は"エンジェルス・イン・アメリカ"しか観たことなかったが、とても好きな作品なのでこちらも期待が大きかったかな。期待を裏切らない傑作です、私的には。冒頭の夜明けの静けさから、それを打破るかのような戦闘機のエンジン音から幕が上がります。好きなオープニングです。役者も豪華です。オーソン・ウェルズにアート・ガーファンクル、マーティン・シーン、アンソニー・パーキンスなどなど。主人公ヨサリアンはアラン・アーキンです(リトル・ミス・サンシャインのお祖父ちゃん)。映像的に非常に面白い作品です。場面切替の妙というのでしょうか。切替方が上手くて感心してしまいました。それと戦闘機のいくつかのシーンは迫力あります。大きい画面でこそ発揮されるシーンでしょう。他にも今のようにCG使わなくてもこれだけのものが撮れるということが良くわかる所が色々と。昔って凄いよね…。
オーソン・ウェルズの巨躯は見ていて悲しくなるものの、この作品では良い具合に活かされています。あの極端な間がとても好きです。手を打って笑ってしまいました。
戦争をコミカルに描いた作品ですが、後半は様子が違ってきます。死の恐怖に怯えるパイロット達とは裏腹に、自分達の利益のことしか考えない上官達の狂いっぷりが呆れるというか…。面白くて4回も観てしまいました。時間が経ったらまた観ようと思います。
eop421

eop421