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キャッチ22のdaiのレビュー・感想・評価

キャッチ22(1970年製作の映画)
3.9
英語の成句で「どうにもならない状況、ジレンマ」のことを「catch-22 situation」と言うのだが、もちろんこの映画および原作が由来である。

戦時下、アラン・アーキン演じるヨサリアンは飛行回数を増やす軍部に嫌気が指す。そこで飛行免除を願い出る。
軍規22条項では、精神疾患等で頭がおかしくなった者は飛行免除となる。言い換えれば、飛行免除になるには頭がおかしくなければならない。がしかし、自分は頭がおかしいと免除を願うのは正気である証拠。 故に、願い出た者は飛行免除になることはないという落とし穴ーcatchーなのである。

戦争の不条理さと当事者たちのジレンマが辛辣に描かれている。序盤はコメディ要素が散見したが、終盤はかなりシリアスであった。

以下、印象的なシーン

「アメリカは滅びたりしない」
「ローマは滅びたし、ギリシャもペルシャも滅びた。スペインもだ。すべての偉大な国は滅びるんだ。君は自分の国が永遠に存続すると思うのかね。」
dai

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