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バトル・ロワイアル II〜鎮魂歌(レクイエム)〜のAQUAのレビュー・感想・評価

2.0
ネトフリで配信終了間近という事で再鑑賞。
「今度は戦争だ!」で成功したのは「エイリアン」だけだったようで
前作の監督、深作欣二監督は最初の設定とか途中の撮影段階でお亡くなりになられ、前作でも関わっていた息子さんの深作健太さんが監督を引き継がれたようで

物語
前作の生き残りである七原秋也はテロリスト集団【ワイルド・セブン】のリーダーとしてBR法を施行する大人たちに対し宣戦布告をしていた。
七原がいるとされる島に対しBR法Ⅱのプロジェクトとして
選ばれた中学生達が標的である七原を殺せと強制的に命じられる。
自分達の首に仕掛けられた爆弾が爆発してしまう状況下で武器を片手に
子供達は島へ上陸をしようとするのだが・・・

なんで失敗と評価されてしまうのだろうか?
まず、前作ではダメな大人達が子供のせいにして子供を殺し合いさせるという背景でも成り立っていたのは優秀な子供を残すという選別主義があったのに対し、今作は単に敵対する七原を倒す為に子供達に倒させれば
愚かな子供もいなくなってなおかつ七原も倒せるかもしれないという
全く違った趣旨になってしまっている点(それが戦争という表現なのも
ちょっと曖昧)、相方が死んだら同じ出席番号の者も死んでしまう・もしくは離れてしまうと爆発してしまうという二つのリスクを持たせる意味が
ない点(逃亡者や反撃者対策なら個々に爆発させれば済むはずなので)
せっかくのキタノシオリと七原の絡みも終盤少しあるだけで終わってしまう点
前作の雰囲気を残したいからか禁止エリアを設ける意味がない点
(七原が禁止エリアに籠ったら終了っていう発想がない)
竹内力の豹変ぶりが前作のキタノほどではなく笑うしかない点

とあげたらキリがないからだろう
キャストはそれなりに豪華なのに戦争だからか個々の生活、心情、関係性を全く描くことなく終わってしまうのが残念ですね

今こそ1から20年たち、新しいキャストでリメイクするのはアリだと思う
がんばれ東映

映画.com参照
前作の監督、深作欣二の撮影中の死により、息子・深作健太が監督を引継いで完成させた続編。前作で描かれたドラマの3年後、首都はBR法に反対する者たちにより爆破されて崩壊、その1年後、前作で島を脱出した七原は、反BR法組織<ワイルドセブン>のリーダーとなり大人に宣戦布告。彼らを抹殺するための新世紀テロ対策特別法「BRII」が施行され、鹿之砦中学校3年B組の生徒42人はテロリストとの闘いの最前線に送り出される。

2003年製作/133分/R15+/日本
配給:東映
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