アラサーちゃん

ジャッキー・ブラウンのアラサーちゃんのレビュー・感想・評価

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)
3.5
「ジャッキーブラウン」
三流の航空会社で客室乗務員を務めるジャッキーは、武器密売人のオデールに雇われ運び屋をしていたが、連邦保安官に拘束されてしまう。彼らの目的はジャッキーを使ってオデールをおびき出すこと。ジャッキーはその提案をうけ、保釈金融を営むマックスにとある作戦を持ちかける。1997年、米。

このシーン、最高。冒頭のオデールの家でのこのシーン。ブリジット・フォンダの足とデ・ニーロが飲むグラス。
サミュエル・L・ジャクソンとブリジット・フォンダの電話のやりとりも、くだらないけどその場で居心地悪そうに座っているデ・ニーロと同じくらい気まずくハラハラさせられて面白い。

でもやっぱ現金受け渡しの本番が一番面白い。

青い壁伝いに、青いスーツ(客室乗務員)を着込んだパム・グリアが堂々と闊歩する。まるでこれから自分の大舞台が待っていると言わんばかりに。

ジャッキー、ルイスとメラニー、マックス、それぞれが見ていた緊張のあの数分間。
最期にマックスがデパートを歩き、駐車場の車の元まで行くんだけど、デパートを焦ったふうに(演じながら)歩き回るジャッキー、駐車場で車を探しながら苛立つルイスとの対比が面白い。

ロバート・デ・ニーロっていう大物をつかっておいて、頭は働かないわ、そのくせ衝動的に人を殺すわ、サミュエル・L・ジャクソン演じるオデールよりよっぽどうだつの上がらないアホを演じさせるのもなんと面白い。
それが殺されるシーンのセリフも最高。
「どうしちまったんだ?昔はサイコーだったのに」
.
あとラストシーンは言わずもがな。