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ミッションのotomのレビュー・感想・評価

ミッション(1986年製作の映画)
4.5
布教が植民地政策の先遣隊みたいになってる実態って事で、そこからの現地軍隊に対抗するイエズス会反乱といかにヨーロッパ諸国と教会がしょーもないかと大航海時代の暗部みたいなものが良く描かれている。中間管理職状態で悩ましい役がハマってる麗しい頃のジェレミー・アイアンズに、奴隷商人→神父→修羅の道な全盛期デ・ニーロでこの2人はまず圧倒的。なものの、展開早い割にダレる中盤と迫力のない水上の戦闘シーンなんかで全体的にはちょいと物足りない内容ではある。主役2人に、ドジャーっとした雄大なイグアスの滝とオーボエソロから始まりコーラスで畳み掛けるモリコーネ劇伴に助けられてる感は否めない。ラストの生ける屍の人間達と、神の意志に守られて...いなかった(絶命)からの継承される死者の不滅の魂の図はとても良かった。
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