マヒロ

ゾンビ/ディレクターズカット完全版のマヒロのレビュー・感想・評価

4.5
ゾンビ映画、ひいては映画界全体やその他娯楽作品にまで影響を与えた傑作です。 この映画のゾンビって実はそれほど恐ろしい存在というわけではなくて、襲われている筈の人間たちにもどこか余裕が見られたりするのですが、そこがなんだかリアルで良いです。そもそも元は人間なわけで、しかも死んでいるのだから驚異的な力を持ってたりするのっておかしいんですよね(後年の化け物じみたゾンビも嫌いではないです)。 そういったゾンビの描き方があるからこそ、後半の襲撃シーンで描かれる人間の醜さとかが引き立つんですよね。本来こういうのってそのジャンルが確立されてから出てくるものなのに、この時点で作り上げてしまったロメロに感服…。 ちなみに、僕の敬愛する『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木先生は、自著でこの映画をホラー映画№1に上げていました。
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