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ノルウェイの森のzatのレビュー・感想・評価

ノルウェイの森(2010年製作の映画)
3.5
確か10代の時に小説読んだし映画も公開当時観たはずだけどほぼ全く覚えてなかった。(唯一小説で覚えてるのは使用済み生理用品を燃やした煙の上がる煙突の話しだったけどカットされてた)
そもそも時代背景をよく分かってなかったけど学生運動真っ盛りな1968年前後あたりでファッションとかインテリアもいかにもで最高。男子のぱつぱつしたシャツとか女子のもっさりしたセーターとかいちいちかわいい。「青いパパイヤの香り」的な映像のセンシュアルなじっとり感も好み。初々しい希子ちゃんがとにかくキュートで、霧島れいかが表面的には完全に「ドライブ・マイ・カー」の家福音だった。
ただパッとしないフツメンの主人公が重めなメンヘラ女子たちにモテまくるというあらすじだけ残って原作にはあるのかも知れない深みとか余韻は余り感じ取れず…。(マツケンが自然遺産みたいなところでうずくまってるのとかちょっと笑えてしまった…)
原作の重要シーンが相当刈り込まれてる代わりに原作にはない恋愛映画っぽくするためのシーンが結構追加されてるらしくて原作厨じゃないけどそういうのはげんなりする。
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