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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュのzatのレビュー・感想・評価

4.0
問題作的な評判ばかり聞いてたけど、普通に面白くて古びない映画だった。

荒涼とした田舎町。おフランスというよりアメリカの郊外という感じ。冒頭のトラック→カラスの死骸→ゲイカップル→ゴミ溜めのシーンから引き込まれた。呑気なカントリー調の劇伴と街の荒っぷりのコントラスト。

ストリップショーもセックスシーンもエロいというよりただひたすら痛々しい。叫び声からの追い出されるくだりは流石に3回続くとギャグっぽくて若干救われたけど。それにしてもラストシーンは観ていられない。冒頭のカラスの死骸は「スーパーの鶏肉」の伏線か。恋人にこの役やらせるゲンズブール怖すぎ。

ジェーン・バーキンが生肉触った手をジーンズで拭いたり、おっさんが挨拶感覚で放屁したり、汚ったない溜池で全裸で泳いだり、全体的に衛生観念低め。あと白い液体に浸った無駄にエロい食べもの一体何です…⁈

それにしてもモザイクって本当に作品に対する冒涜としか思えない。(何回目)
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